アロマの新規カード紹介記事
皆さん、こんばんはカイマンです。
何か知らないけどPHANTOM NIGHTMAREから新規のアロマが出ました。
うれしい・・・うれしい・・・。
という訳でこういう機会はめったにないので今回は私なりの知識で新規のアロマの強みを紹介していきたいと思います。
新規紹介
1:アロマリリス-ロザリーナ
アロマの新しいレベル1のチューナーモンスター
アロマセラフィが「セラフィム」をモチーフにしているのに対してこちらは「クリフォト」というセラフィムの対になる邪悪な樹に存在する悪魔の名前ですので今までイラスト的にも光属性よりのテーマだった(闇属性のマジョラムもそこまでの深い闇要素はなくセラフィ化したら光になります)アロマに初めて登場した悪魔的要素のアロマです。
①の効果はフィールドのアロマモンスターの攻撃力の半分のライフ回復と一見すると攻撃力分のライフが回復出来る「アロマセラフィ-アンゼリカ」の下位交換に見えますが、参照にするのは「元々」ではなく「今現在の」攻撃力なので墓地故に攻撃力が完全固定になってしまうアンゼリカとは違った運用が可能です。
特にアロマは「アロマガーデン」や「アロマセラフィ-ローズマリー」「アロマージ-ベルガモット」に加えて、下記の新規である「アロマリリス-マグノリア」といった打点を上昇させる効果を持つカードが多めにあるので状況次第でアンゼリカを凌ぐ数値分のライフを回復する事も可能です。(アンゼリカの最大回復数値がマグノリアの2600)
また今現在の攻撃力分というのを利用してアンゼリカでは出来ない元々の攻撃力が0のアンゼリカやロザリーナ自身の打点を増やして回復が可能という芸当はアンゼリカに出来ないこのカードの強みとも言えます。
(逆に言えば完全にフィールドの打点に依存する効果なので発動後にチェーンで対象のアロマが除去されたり「ゼロフォース」のようなこちら側の打点を下げてくるカードを使われた場合、回復数値が下がる事は愚か回復すら出来ずに終わるということも今の環境なら十分にありえるので、その点は墓地が対象で数値が完全に固定されているアンゼリカの方が安定性という面では上回っています。)
②のNS、SS時のリクルート効果は植物族縛りがつくとはいえ単純に強力で今まで純構築のアロマでは厳しかった初手の動きで下記のリンクローズマリー以外のエクストラのアロマにお手軽に触れられるようになりました。
(例:ロザリーナ+ローリエでリンクジャスミン+即時サーチ効果起動
ロザリーナ+マジョラムでシンクロマジョラム
アロマ以外でもベルガモットがいれば最大レベル7の植物族シンクロや、ローリエやアンゼリカを出しての植物族ランク1のエクシーズ、サンアバロンや森羅や蟲惑魔といった植物族リンクも少ない初動で出しやすくなりました。
レベル1の闇属性植物族、攻守0のチューナーなので「恵みの風」は勿論、「ローンファイアブロッサム」「ワンフォーワン」「金華猫」といったサポートカードにも恵まれているのもこのカードの強みです。
2:アロマリリス-マグノリア
アロマでは初となる融合モンスターにしてレベル8のモンスター
イラストを見る限り融合体ではあるもののセラフィとは違いロザリーナの要素が強く、他のアロマの要素が見当たらないため、名前こそ違うものの純粋にロザリーナが成長した?姿だと思われる(何なら服装のカラーリング的に若干セラフィ化してるようにも見える・・・というか融合体より融合してるように見えるシンクロやリンクモンスターのアロマっていったい・・・)
融合条件は「アロマ」と植物族のモンスターだがロザリーナ1体と「融合」があれば無理なく出す事が出来る
その「融合」も下記の「アロマブレンド」は勿論、アロマと相性の良い「捕食植物」でサーチが可能なのでいっその事混合テーマを組んでみても面白いかもしれない
①の効果は自身を含めた植物族全員に効果破壊耐性を与える効果で、恵みの風の補助があるとはいえ基本的にライフを上げて物理で殴るクソゲーあるあるを地で行くアロマにとって痛手になりすかった効果破壊から身を守れるのはありがたい効果であり、これにリンクジャスミンの戦闘耐性、シンクロマジョラムの対象耐性が加われば「自分がライフを上回ってアロマの効果を打ち消す」「アロマを選んで破壊以外の効果で除去する」「強制リリースでアロマを除去する」といった限られた手段でしか突破が出来なくなるのでかなり固い盤面を築く事が可能になります。
②の効果は2000のライフコストを払う事で自分のフィールドに存在する「潤いの風」「恵みの風」「渇きの風」の数だけ相手フィールドのカードを除外する効果
莫大なライフコストが必要で自分のターン限定とはいえ相手の場のカードをモンスター・魔法・罠問わずに選んで除外出来るのは非常に強力で一部の除外に対して強いテーマを除けばこれだけでも相手のリソースを削る事が可能で場に「渇きの風」があれば更に相手の盤面を荒らす事も出来る
(「種類だけ」ではなく「数だけ」なので同名カードを貼れば最大5枚のカードを除外出来るがどの風永続罠も効果は1ターンに1度しか使えないので実質最大3枚まで除外出来るカードと考えていいだろう)
どうしてもライフコストが気になる、もしくは繰り返し効果が気になるなら除外した分だけライフが回復出来る「魂吸収」がおススメ、アロマにはマグノリア以外にも下記のリンクローズマリーと新規の魔法・罠やマジョラム、アンゼリカといった除外が行われるカードが多いので毎ターン効果を発動する事も難しくはない
③の打点上昇効果も単純に元々が打点が低い植物族をサポートするだけでなく②の効果でがら空きになった、もしくは②の効果では対処できない完全耐性持ちを突破する手段として非常に優秀である
また今回新規として登場する「セベクの魔導士」と合わせるとその高い打点を更に生かす事も出来ついでに回復とバーンがついてくるのでおススメです。
3:アロマリリス-ローズマリー
アロマ初のリンク3モンスター
過去のリンクやシンクロのセラフィと同じくロザリーナの力を得てリリス化したローズマリーだと思われる。
青のマージや水色よりなセラフィと違い全体的に濃い青色でロザリーナの悪魔的な羽根や衣類が混ざっており表情も明るめの笑顔だった前者と比べるとやや暗め笑顔になっている
①のサーチ効果は非常に強力で「アロマ」カードであれば何でもサーチが可能で、アロマモンスターは勿論、今までサーチが出来なかった「アロマ」魔法・罠(新規も含めて現時点で4種類)が可能になった上にこの手の効果にありがちな「リンク召喚時」ではなく「特殊召喚時」なので場に恵みの風があれば幾らでもサーチが可能になるのである。
(②の効果が使えなくなるのと、あくまでも「アロマ」カードがサーチ可能なので「アロマ」の表示がない風系永続罠はサーチ出来ない点は注意、といっても後者の場合は「アロマブレンド」経由で問題なくサーチ出来るが)
②の効果も手札のみと軽く使える効果ではないが幸いこのカードは勿論、アロマには潤いの風やリンクジャスミンといった手札にアロマを増やすカードが豊富にあるので1体も出す事が出来ないという状況はほぼ無いと思われる。
また出すカードこそアロマに縛られているが同名縛りやその後の縛りは一切ないため高レベルシンクロやエクシーズを出す事も可能
③の効果もリリースコストがいるのと対象を取る点はマグノリアに劣るがライフ回復効果がついているので②の効果で出したアロマの効果を起動出来るのは大きい利点である
またリンク先である必要があるもののコストはアロマである必要はないのでクリッター等のリリースする事で効果が発揮するモンスターを用意しても良いかもしれない
4:アロマブレンド
地味にアロマ初となる通常魔法カード
アロマでは同じく闇属性同士であるマジョラムとロザリーナが協力して新しいアロマオイルらしき物をブレンドしていると思われる(てえてえ)
手札コスト1枚で今まで発動までに時間のかかった風永続罠が先行1ターン目から発動出来るようになったのは非常に大きい
各種永続罠の使い方も
「潤いの風」:ロザリーナをサーチ後、NSしてエクストラアロマに繋げる
「恵みの風」:アロマをコストにすれば召喚権を使わずに上級アロマを出せる
またロザリーナをコストにしていれば召喚権を使わずにエクストラアロ
マを出す事が出来たり、召喚権を使ってリンクローズマリーを出せる
「渇きの風」:先行で出す旨味はないが後攻1ターン目なら回復手段さえあれば即破壊
効果を起動出来る
と状況次第で使い分ける事も可能
またカードの登場によりエクストラデッキに無理に風永続罠をサーチ出来るシンクロマジョラムを入れる必要がなくなった事も大きい
(恵みの風は使いたいけどエクストラにシンクロマジョラムを入れる枠がない等の理由の方にはおすすめです)
②の融合効果も素材が除外されてしまうがほぼ場のカードを消費する事なく融合モンスターを出せると思えば十分に強力である。
地味に植物族融合限定とはいえ、融合素材と融合先にアロマ縛りがないため状況次第で捕食植物の融合体を出すのも面白いかもしれない
5:アロマヒーリング
アロマ初のアロマと名のつく罠で初の通常罠カード
上記のブレンドと同じくリリス同士であるマグノリアとローズマリーが力を合わせて癒しの波動のようなものを出している(だからてえてえって)
①の効果は自分の場に完全に依存してしまうが1体だけでも回復数値は今までのアロマの回復効果の固定数値の中ではダントツで高く、アロマの効果を起動出来るのは勿論のこと、潤いや恵みやマグノリアによって消費したライフを直ぐにリカバー出来るのは大きい
だがメインの効果は②の方でこのカード自体を墓地に送れば実質フリーチェーンで墓地のアロマを蘇生出来る上に回復効果がついているのでアロマの効果を即座に発動出来る。
同じく墓地のアロマを蘇生出来る恵みの風と比べると恵みの風は場に維持出来れば何度でも使用することが可能で尚且つ蘇生後の除外デメリットもないが1000ポイントのライフコストと他の回復カードがなければただ単に蘇生させて終わりという欠点もある。
一方こちらは使い切りでこのカード本体と蘇生したアロマは使用後に除外されるデメリットこそあるものの墓地効果故に魔法・罠破壊による妨害がされにくく、回復効果がついているのでこのカード一つで完結出来るのが恵みの風にはない強みです。
またデメリットである除外も「蟲惑の誘い」の②の効果でデッキに戻せばリンクローズマリーで再びサーチが可能になるのでおすすめ
(①のドロー効果もヒーリング本体は勿論、潤いでサーチしたマージのローズマリーをコストにすれば問題なく使えます。また「PSYフレームロード・Ω」ならヒーリングを相手ターンに直ぐに使いなおせる上にデメリットで除外されたアロマも墓地に戻せるのでこちらもおすすめです)
6:新規によるアロマというテーマの環境の変化
以上で新規のアロマカードの紹介が終わりましたが、これらの新規がデッキに入る事によってアロマというテーマの環境がどう変化していくのか私になりに考えた三つの変化を出していきたいと思います。
(君、これが使いたいだけでしょ?)
1つ目の変化はテーマ内の高速化です
これに関しては新規のロザリーナの存在が明かされた段階で皆が思った事でしょう
今まではアロマは過去の私が記事で散々言ってきたように展開力に優れた植物族というテーマ内では珍しく一部のカード以外は特殊召喚の効果を持たず通常召喚で展開していくのがメインとなっております
そのアロマを補助するサポートカードもライフの状況に変化したり、永続罠故の遅さが足を引っ張り素早い展開を求めようと思ったら別テーマや他のカードを使用しての介助が必要というありさまでした。
それ故に今回のロザリーナや風永続罠を即座に使用出来るアロマブレンドの登場によりテーマ内の動きだけでも今の環境の速度にある程度追い付けるようになったのは本当に大きな変化だと思います。
二つ目は「アロマージ」の復権です。
上記でも言いましたが今まではその展開の遅さと回復カードがないとほぼノーマルモンスターと変わらない性能故にローリエやセラフィ以外のアロマージは専用の構築ですら見かけないという不遇の存在でしたが、今回の新規でメインデッキ内の「アロマ」全体の重要度が上がったので今まで採用される事のなかったアロマージの採用率も少しは上がるかもしれません。
(それでも採用されなさそうなカナンガやポットさんは・・・知らんそんなことは俺の管轄外だ・・・。)
3つ目は風永続罠の依存度の上昇です。
今までは強い効果でこそあったものの永続罠故に仮にシンクロマジョラムで先行1ターン目にサーチしたとしてもまともに使用できるようになるのは次の自分のターンからという遅さ故に相手は愚か使用する側もアロマが使用する一ギミックレベルでの重要視しかされていませんでしたが、アロマブレンドにより先行1ターン目から展開を補助してくれるようになり、そこから主力となるアロマセラフィやアロマリリスにつなぎやすくなったため必然的に以前よりも風永続罠の重要性が上がった上に何より場の風永続罠の数だけ相手の盤面を除去するマグノリアの存在も考慮すると相手サイドも昔以上に風永続罠の除去を優先するようになってくると思われるので、こちら側も除去カードを無効にするカードや除去されてもリカバリーが効くようにする事を心がけて動くようにしましょう。
7:最後に
いかがでしたでしょうか?
拙い文章ではあったと思いますが、出来る限り新規のアロマの魅力について語らせて頂きました。
去年あげた「出張要因としてのアロマ」で紹介したシンクロマジョラム+恵みの風等の組み合わせと比べると植物族縛りやメインデッキに「アロマ」が必要な点を考えると汎用性こそ低い新規ですが、アロマ自体のパワーは段違いに上がったのでこれを機会にアロマというテーマに本格的に触れてみるのも面白いと私は思います。
何より回復が効果発動になるテーマはまだアロマが唯一無二なので使ってみたら思わぬ発見や色々な勉強にもなると私は信じています。
それでは次回また数か月後の記事でお会いしましょう!(だから遅い
※そして今回は自重します。(何を?