アニメ「遊戯王」 隠れた面白いデュエルと名脇役(?)紹介(初代デュエルモンスターズ編)

新年あけましておめでとうございます。

カイマンです

今年もよろしくお願いします。

 

 

今回もルーシーさんの企画である「遊戯王ブログ合戦」に参加させて頂きました


 

 

luclfer2991.hatenablog.com

 

 

 

 

私は紅組として参加させて頂きましたが私以外の紅組は勿論、相手側の白組も魅力的な記事が沢山掲載されていますので是非読んでみて下さい

そして企画もの故に「いいね」が勝敗になるシステムですので良い記事だと思った方には遠慮なく「いいね」を押して下さい!

(私が一番クオリティ低いと思うので・・・)

 

 

 

さて、今回は企画記事なのでいつものアロマやライフ回復について語る記事や、デッキ記事ではなく何か別の物で記事を作ろうと思いました。

 

 

何の記事にしようか悩んでいましたが以前とある人から「カイマンさんのアニメ記事が見たい」という意見を頂いたので、折角だからこの機会にやってみようと思い今回の記事を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

1:隠れた(?)面白いデュエルとは?

 

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2000年から放送が始まりシリーズとしては2022年現在7作もの作品が放送された遊戯王のアニメ(7作目以降はOCGからラッシュデュエルのアニメに移行したため、OCG限定なら6作)

7作ものアニメが放送されたという事は当然ながらそれぞれの作品にファンが存在しその時のアニメの話題が出ればその時その時のエピソードに皆,花を咲かせる事でしょう。

 

さて、皆さん。各アニメのデュエルについて思い浮かべるとしたらどこのどのデュエルを思い浮かべますか?

 

王道のラスボスや最後の最後で一番の盛り上がりを見せるラストデュエル?

 

初代なら宿命のライバルと神を賭けた決闘を見せたバトルシティ編の闇遊戯vs海馬?

 

GXなら感動の卒業デュエルを見せた十代vsクロノス?

 

5D'sなら満足編で復活の満足を見せた遊星&満足vsロットン?

 

ZEXALならバリアン対アストラルの死闘を見せたナッシュvs遊馬?

 

アークソARC Vならアクションデュエル一番の盛り上がりを見せた遊矢vs沢渡?

 

VRAINSならあの完璧な手札同士から始まる深い心理戦を見せたロンリーブレイブvsハノイの騎士?(ん?

 

 

と思い浮かべれば色々な名デュエルが出てくると思います。

 

ですが一方でそういった名デュエルの影に隠れてしまいますが見て見ると中々に面白いデュエルだったという隠れた面白いデュエルもあると私は思っています。

更に言うならそういったデュエルをするのは必ずしも主人公やライバル、メインキャラクターだけとは限らずたった1話だけしか登場しない脇役デュエリストがやる事もあります。

 

 

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例えば遊戯王デュエルモンスターズGXに登場した、あの「一撃必殺居合いドロー」で夢の1ターンキルデッキを使い、視聴者にロマンにあふれていたあの頃を思い出させてくれた「十代vs橘一角」とのデュエルなどがファンには有名どころだと思います。

 

 

今回は私個人の好みが完全に反映されてしまいますが、そういった隠れた数々の面白いデュエルの中から1つだけあげて紹介していこうと思います。

(下手に2~3紹介したら前作同様1万字は軽く超えてまた読者の皆様に大変な思いをさせる事になるので・・・。)

 

 

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2:デュエル紹介

 

 

遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』(2000年4月18日~2004年9月29日)

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「闇遊戯vsステップ・ジョニー」

 

のっけから主人公の闇遊戯は兎も角、対戦相手は誰だソイツ?と思った方はすいません。今回の記事はこういうのがメインです・・・。

 

 

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ステップ・ジョニーはアニメ第53話 「炎のダンスバトル」(王国編が終了しバトルシティ編に入る前のエピソード)に登場し闇遊戯とデュエルをしたデュエリストです。

 

 

このエピソードは元々原作漫画「遊戯王」にも存在しており王国編での出来事などを通して自分自身の存在について悩んでいる闇遊戯を元気付けるために遊戯が杏子にデート?に誘うところから物語が始まり。杏子の将来の夢語りから始まる将来への不安や闇遊戯の今の心境についての語り、そこからゲームセンターで一夜のデートを賭けた(賭けさせられた)杏子vsステップ・ジョニーのダンス対決を見て自分なりの答えを見つけた闇遊戯が自身の記憶の手がかりとなる古代エジプト展に向かうというデュエルは行われなかったものの杏子と闇遊戯のキャラの掘り下げや今後のバトルシティ編や記憶編の繋がりにも貢献した隠れた名エピソードでもあります。

 

上記の通りステップ・ジョニーは原作では杏子にダンス対決で負けてそのままフェードアウトしたかませ脇役キャラでしたがそこは販促メインのカードアニメ、エジプト展に向かう二人の前に再び現れ、今度はダンスではなくデュエルで勝負しようとデュエル素人の杏子に言いました。

 

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しかしそこはデュエル脳の闇遊戯、自分が素人の杏子に代わってデュエルすると言い出しました。

その闇遊戯を相手にストリートデュエル400勝無敗の腕を持つと自称するジョニーは既に勝った気で杏子は自分の物だと宣言し意気揚々とデュエルを始めました。なんという負けフラグ・・・というかそんなのしてる暇あるならダンスの腕を上げなさい

 

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デュエルが始まり「エルフの剣士」「カース・オブ・ドラゴン」(この時はまだ王国ルールだったのでリリースなしでも上級モンスターを出せました)で攻めていく闇遊戯に対し「音女」「水の踊り子」「ハープの聖」「聖域の歌声」と歌や踊り(そして見事なまでの女の子ばかり)に関係するカードを使用するジョニー、そのプレイを見て闇遊戯はジョニーのデッキがファンデッキ」(「特定の環境で勝利すること」よりも、「自分の好きなカードで勝利する」)であることを見抜きます。

上記の軽い性格や発言(闇遊戯に何故ダンスをするのか?という問いに対して「女の子にもてるから」と堂々と言い放つ)、相手の場に攻撃力の高いモンスターがいるのにも関わらずモンスターを守備表示にし忘れていらないダメージを負ったプレイングミスとどうしようもない奴だと呆れていた闇遊戯もこのデッキの構築に関してはジョニーの素直な性格が表れていると少し見直したような心境を抱いていました。

 

 

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そんなこんなで押され気味で迎えたジョニーが自分のターンで出したのはまさかの「黒き森のウィッチ」とまさかの歌と踊りも関係ないモンスターファンデッキじゃないのか?と驚く闇遊戯を尻目にすぐさま魔法カード「融合」を使用し場に出したウィッチと手札の「ハイ・プリーステス」「音楽家の帝王」(女性同士の融合で男性が出てくるという遊戯王屈指の謎融合モンスター、しかもなぜかカードイラストよりイケメンになって登場という高待遇)融合召喚します。

 

 

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「悪魔のキッス」という特に強い打点も効果も持たないモンスターとは思えない技「エルフの剣士」を、返しのターンでは「カース・オブ・ドラゴン」の攻撃を「メタル化・魔法反射装甲」を装備してヘヴィメタルキング」(そっちのメタル化かい!)にパワーアップして返り討ちに、更に守りとして闇遊戯が出した「岩石の巨兵」をメタル化の効果(攻撃時、自身の攻撃力に相手の攻撃力の半分を加える)により粉砕、流石400戦無敗を自称するだけあり一気に形成逆転か?と思いきやそこは我らが闇遊戯さん。

 

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切り札の「ブラック・マジシャン」を召喚してメタル化の力を過信したジョニーの切り札「ヘヴィメタルキング」を撃破し大逆転!!

とはいえまだジョニーのライフは残っていたしブラマジの攻撃に耐えられる「聖域の歌声」でパワーアップした「ハープの聖」(守備力:2500)がいたもののここで闇遊戯の素性(この時まであのペガサスを倒した人物だと知らずにデュエルをしていた)を知りそんな奴に勝てるわけがないとサレンダーをして逃げだしました。

 

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しかしそこに立ちふさがる杏子、女の子追い掛け回す暇があるならダンスからもデュエルからも逃げず、せめて才能のあるダンスくらい頑張らんかい!と杏子の説教を喰らい、1度の失敗で道を諦めた自分より何十倍も努力して失敗しても諦めない杏子の話を聞いたジョニーはもう一度ダンスを努力して頑張ってみると改心した様子でその場を去っていくというやられ役として出番を終えた原作と比べるとかなり出番を含めて優遇された上に救済要素も追加されるという全国のステップ・ジョニーファン歓喜物の終わりを迎えました。(ん?

 

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ダンスでは杏子に、デュエルでは闇遊戯に負けたとはいえ、どちらも二人に負けるまでは無敗を誇っており実力の方もそこそこ評価されており他人の説教やアドバイスを聞き入れたり、デッキ構築の素直さを見る限り根は善良な人物のようなので是非彼には今後も頑張ってもらいたいものですね。(謎の上から目線)

 

 

 

上記の内容を見るとデュエルの流れ自体はそこまで派手ではなくジョニーのデュエルの腕もそこそこなので(それでも闇遊戯をそこそこ追い詰めたのは十分凄いですが)有名どころの名デュエルと比べると今一かもしれませんが、実はこのデュエルには3つの大きな意味がありました。

 

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1つ目はファンデッキという存在を当時のアニメ視聴者に印象深く植え付けた事です。

 

 

私の前の記事でもちょくちょく書いていますが、2000年代前半の遊戯王のカードカードプールは開始してからそこまで経っていなかったため非常に狭かったです。

当然特定のテーマや属性、種族デッキを作れる程の量もなかったので当時のプレイヤーはガチ勢、カジュアル勢問わず、個々のカードパワーが高いカードを集めた「スタンダード」でデッキを作るのが支流でした。

 

 

 

そんな中で個々のカードパワーは決して高くないものの自分の個性を重視したりお気に入りのカードをメインに戦うファンデッキという存在は当時のアニメ視聴者にとっては良い悪いは置いておいて印象に残ったと思います。

(私自身も組んでみようとは思いませんでしたが、このデッキ内容に関しては非常に印象に残りました。)

 

 

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2つ目は「とあるカードの効果の説明回でもあった回」だったという事です。

 

これだけだと何を言っているかわからないと思いますが、これは上記のアニメ解説で書いた「メタル化の力を過信したジョニーの切り札「ヘヴィメタルキング」を撃破し大逆転!!」の所の「メタル化の力を過信した」部分です。

 

というのも、当時は今のようにネットもまだそこまで普及してないのもあり、当時の子供たちがカード知識を得るのに一苦労した時代でした。

 

当然その知識を得るために当時のプレイヤーは遊戯王の情報がのった本や原作の漫画、そしてアニメを見る事で学んでいきましたが、今よりも大変ではないにしろやはり複雑なルールであった事に変わりはなく初期のカードテキストが大雑把なのも相まって、この手の話題でよくあがる『「○○」の魔法・罠カードを「サイクロン」で破壊+無効』といったルールを勘違いしてプレイするのも珍しくはありませんでした。

 

 

 

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当然それは「メタル化・魔法反射装甲」も例外ではなく、今でこそメタル化の攻撃時の攻撃力増加効果は「メタル化を装備したモンスターが攻撃した時に発動する」というのが当たり前の知識として広まっていますが、上記の通り情報の曖昧さ故に当時このカードを使用していた多くのプレイヤーは「自分・相手ターンに関係なく装備モンスターが戦闘をすれば発動する」というある意味現代の「月鏡の盾」と同じような効果だと勘違いして使用されたそうです。

(このカードは原作の王国編でも使用されその時にも相手の攻撃に対してカード効果を発動したのでそれも勘違いの原因の一つなったと思われます。そのためかアニメでは勘違いされることを防ぐためか原作の効果はそのままですがカード名が「魔法反射装甲 メタル・フォース」に変更され使用されました。)

 

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これをここに書いたということは当然ステップ・ジョニーもメタル化の効果を勘違いしており闇遊戯が「ブラック・マジシャン」を召喚して、メタル化を装備したヘヴィメタルキングに攻撃してきた時もメタル化の効果を使用して返り討ちにしようとしていました。

(当然、メタル化の効果を知っていた闇遊戯はジョニーの勘違いを指摘し、ヘヴィメタルキングを問題なく倒しましたが)

 

 

基本的にOCGアニメ故に原作と比べると俺ルールが弱めでOCGよりに進めているとはいえ展開のために俺ルールがバンバン出ていた王国編の後に視聴者のデュエリストのために丁重にカードの効果を説明するというのは恐らく初めての事でしたのでこちらも印象に残った人はいるのではないでしょうか?

(これ以降はメインではないもののカードの効果や処理方法、ルール効果などの説明をデュエルの際に行うことがちょくちょく出るようになりました。)

 

 

 

3つ目は・・・大人の都合による尺稼ぎだ・・・アニメが原作に追い付かない様にするためのな・・・。

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(そもそもステップ・ジョニー自体が元々デュエルするキャラじゃなかったので・・・。)

 

 

 

 

 

3:終わりに

 

いかがでしたでしょうか?

 

上記の通り、今でも語り継がれる名デュエルと比べてしまうとネタやキャラクターによる知名度や切り札モンスターによる殴り合い等の派手さこそ無いものの当時のデュエル事情や一話限定故のキャラの暴走感、果てはあのカードが意外な活躍を見せる!などなど改めて見て見ると当時は気づけなかった面白さに気づくことが出来るかもしれない!・・・という名目で今回の記事を始めました・・・。

 

今更ですが、アニメ記事を書くに至っては結構悩みました。

 

名デュエル回に関してはアニメ視聴者じゃない人も殆ど知っていますし、上記の内容を簡略化して複数の作品の色々な回を紹介しようとも考えましたがそれだとただのあらすじ紹介サイトや地方にある無料ガイドブックレベルの薄い内容になってしまい、折角この手の記事を書く以上それではわざわざ記事に書いて紹介する意味がないと思ったので今回は1作品の1つのデュエル回をメインに書かせて頂きました。

 

これに関しては完全に私も賭け的な感じで書いた記事なので続きを書くか、もしくはこの回で打ち切りにするかは皆さんの反応次第で決めたいと思いますので皆様どうか宜しくお願いします。(お慈悲)

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それでは皆様、次の記事でまたお会いしましょう!!